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子どもの歯並びがガタガタしてきた!大丈夫なのか?|箕面市の歯医者

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カテゴリ:医院コラム

子どもの歯並びがガタガタしてきた!大丈夫なのか?|箕面市の歯医者

こんにちは。

箕面市の歯医者 平野歯科クリニックの院長の平野です。

(ドクタープロフィールはこちら)

 

「子どもの歯がガタガタしてきて気になってるんですけど大丈夫ですか?」

 

実際にお父さんお母さんからこういった相談をお受けすることが多いです。

みなさまお子さまの歯並びがガタガタしてきているのが気になっていらっしゃるのですが、

 

歯並びがガタガタになってしまう理由は何なのか?

子どもの矯正治療とは具体的にどんなものか?

矯正治療を行う上で得られる効果はどうか?

 

など分からないことが多いと思います。

 

そういった疑問を少しでも解決するため、今回は子どもの矯正についてお話したいと思います。

 

みなさまこう仰います。

 

「子どもの歯のうちはきれいやったんやけど、大人の歯が生えてきた途端にガタガタしてきてん!」

 

これの理由ですが、まず、子どもの歯と大人の歯を比べると大人の歯の方が大きいのです。ですが、顎があまり成長せず小さいままだと、大きい歯が生えるスペースがなくガタガタしてしまいます。

 

分かりやすく言い換えると、3人掛けのソファに4人は座れません。1人溢れてしまい誰かの上に座ることになってしまいますよね?

 

よって、歯がガタガタになってしまうのです。

 

このガタガタには5つの症状があると言われています。

その症状を簡単に説明させていただきます。

 

受け口

これは反対咬合とも言われており、わかりやすく言うと顎がしゃくれている状態です。これは、下の顎が大きかったり、前の歯が前方に傾いていたりすると起こる症状です。この状態を放置すると咬み合わせが悪くなり、顔の筋肉の発達に偏りが出る可能性があります。その他にも前歯で食べ物が食べにくくなる。奥歯がむし歯になりやすくなる。サ行やタ行が発音しにくくなるという問題が起きる可能性があります。

 

出っ歯

これは文字通り、前の歯が突出している状態です。専門的に言うと上顎前突と呼ばれています。実はこの出っ歯という症状は日本人に多いと言われています。これは先程の受け口とは異なり、上の顎が小さいことによって起きる症状です。この症状を放置すると、口が閉じにくくなる。発音に異常が生じやすくなる。前歯で食べ物を噛みにくくなる。というような問題が起きる可能性があります。

 

すきっ歯

これも文字通りですので、イメージしやすいかと思います。この状態を専門用語で言うと正中離開と呼びます。この状態を放置すると、隙間に食べ物が詰まりやすくなり、むし歯のリスクが高くなる。隙間があることで息が漏れ、発音が悪くなる。歯と歯茎にダメージが蓄積されやすくなる。また、ビジュアル面で気になりやすくなりコンプレックスに繋がる可能性があります。

 

叢生(そうせい)

叢生とは、今回のブログのタイトルになっているまさにガタガタを表す症状です。叢生は乱ぐい歯とも呼ばれており、1歯1歯が様々な方向に向いてしまっている状態です。矯正治療を受けたいとご相談される患者さんの中で最も多い症状の1つです。この症状を放置してしまうと、デンタルケアの難易度が上がり、むし歯や歯周病のリスクが高まる。咬み合わせが悪いので食べ物が噛みにくい。口臭に繋がりやすいなど様々な問題を引き起こしやすくなります。

 

開咬(かいこう)

あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、歯科の現場ではオープンバイトという言葉で表現することもあります。これは奥歯で噛んだ時に上顎の前歯と下顎の前歯の間にスペースが生まれている状態のことを言います。この状態を放置すると、発音が悪くなる。食べ物を前歯で噛むことができなくなる。口呼吸を促進してしまう。笑った時に目立つなどの問題が起きる可能性があります。

 

以上が子どもの歯並びがガタガタになる原因と5つの症状です。

 

ではこのような状態が見られる場合、どうすればいいのでしょうか。

 

先程のソファを例えにだすと、

 

3人掛けのソファを4人掛けのソファに変え、全員が座れる状態にすることが重要になります。

 

つまり、顎を大きくして大人の歯が生えてこれるスペースを作ってあげれば良いということになります。

 

つまり子どもの時期に行う矯正治療とは、ある意味顎を拡げる治療とも言え、子どもの成長期に最適な治療方法になります。

 

但し、最適な時期というものがあります。

それは、10歳までと言われています。

 

矯正治療にご興味のある方は聞いたことがあるかもしれませんが、

矯正治療には第1期治療と第2期治療というものに分けられます。

 

1期治療はおおよそ7歳ぐらいから10歳ぐらいまでの年齢で行う治療のことです。この時期は乳歯と永久歯が一緒に生えている混合歯列期と呼ばれている期間で、この期間で矯正治療を行うのが良いと言われています。その理由はこの時期が最も咬み合わせや顎のカタチ、顎の大きさをコントロールできるからです。

 

2期治療は永久歯が生え揃う12歳~15歳のころに行う矯正治療のことです。この時期では成長が止まる時期でもあるので、1本1本装置をつけて、歯並びを改善していく必要があります。

 

全体像で言うと、第一期治療が骨格を矯正していく治療になり、第二期治療は1本1本の歯の並びを矯正していく治療と言えます。

2期治療になるとどうしても期間がかかるので、できれば骨格から整える第1期治療の間に矯正を行うことをおすすめします。

 

第1期で矯正治療を受けるメリットは下記の通りです。

・咬み合わせを改善できる

・2期治療に比べると痛みが少ない

・永久歯を抜くリスクが下がる

・歯並びが改善することで、日々のケアがしやすくなる

・むし歯や歯周病にかかりにくくなる

・骨や顎が柔らかいため骨格から矯正できる

・2期治療と比較すると治療期間が短くなる

 

第1期治療の治療期間はだいたい10ヶ月から1年半と言われています。

 

子どもの歯がガタガタになって心配かもしれませんが、しっかりと診断し、適切な矯正処置を施せば、きれいな歯並びになりますので、ご安心ください。

 

当院でもお子様の歯並び相談を行っています。

お気軽にご相談ください。

 

矯正の詳細ページはこちら

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