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歯科と顎関節症の関係性について|箕面市の歯医者

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カテゴリ:医院コラム

歯科と顎関節症の関係性について|箕面市の歯医者

こんにちは。

箕面市にある歯医者、平野歯科クリニック、院長の平野です。

 

本日は「歯科と顎関節症の関係性について」というテーマで解説をしていきたいと思います。

歯科と顎関節症は、口の健康と機能に密接に関連している重要なテーマです。顎関節症は、顎の関節や周囲の組織の機能障害を指し、様々な症状を引き起こします。このブログでは、歯科と顎関節症の関係性について詳しく解説をしていきたいと思います。歯科の状態が顎関節症にどのような影響を及ぼすのか、そして逆に、顎関節症が口の健康にどのような影響を与えるのかについて解説していきます。ぜひ最後までご覧ください!

 

□口腔内の問題と顎関節症

口腔内の問題は、顎関節症の発症や進行に影響を及ぼすことがあります。例えば、噛み合わせの不調や歯並びの不均衡は、顎関節に負担をかけ、炎症や痛みを引き起こす可能性があります。不正咬合、特に上下の歯のかみ合わせの問題は、顎関節に異常なストレスをかけ、関節の痛みや腫れ、開閉制限を引き起こす可能性があります。また、歯の欠損や異常な咬合は、顎の運動パターンに変化をもたらし、顎関節の機能を悪化させることがあります。したがって、歯科の問題を早期に治療することは、顎関節症の予防や進行の抑制につながります。

 

□顎関節症と口の健康

一方、顎関節症は口の健康にも様々な影響を及ぼすことがあります。顎関節症の症状としては、顎の痛みや制限された口の開閉、顎の関節音、筋肉の緊張などが挙げられます。これらの症状は、咀嚼や発話などの口の機能に影響を与えるだけでなく、口腔内の他の組織にも悪影響を及ぼすことがあります。例えば、歯ぎしりや食いしばりの習慣は、歯の摩耗や割れ、歯茎の炎症などを引き起こす可能性があります。また、顎関節症による筋肉の緊張や制限された口の開閉は、咀嚼の不良や消化機能の低下にもつながることがあります。

 

□顎関節症を引き起こす原因

ここでは口腔内以外で顎関節症を引き起こす原因について解説をしたいと思います。

 

①姿勢の影響:

姿勢の悪さや身体のバランスの崩れは、顎関節症の発症に関与する要因として知られています。特に、頭部や首の前方姿勢が前に突き出ている場合、顎関節や周囲の筋肉に負担がかかり、顎関節症のリスクが高まることがあります。また、デスクワークやスマートフォンの使用による長時間の同じ姿勢も、顎関節症を引き起こす要因となることがあります。

 

②ストレスと筋肉の緊張:

ストレスは、顎関節症の発症や症状の悪化に関連しています。ストレスが増大すると、顎や顔の筋肉が過剰に緊張し、顎関節に負担をかけることがあります。長期にわたる筋肉の緊張は、顎関節症の発症につながる可能性があります。

 

③外傷や過度な口の動き:

顎関節症は、外傷や過度な口の動きによっても引き起こされることがあります。例えば、交通事故やスポーツのケガによる顎の打撲や捻挫、歯ぎしりや食いしばりなどは、顎関節症のリスクを高める可能性があります。また、無理な大きな口の開閉や過度な口の動きも、顎関節に負荷をかけ、炎症や痛みを引き起こすことがあります。

 

□顎関節症と全身の健康

①頭痛と偏頭痛:

顎関節症は、顎の関節や周囲の筋肉の炎症や緊張を引き起こすことがあります。これにより、頭痛や偏頭痛の発生が促進される場合があります。顎関節症による頭痛は、しばしば側頭部や額の頭痛として現れ、痛みは鋭く、時には慢性的なものになることもあります。

 

②首の痛みと肩こり:

顎関節症による顎の関節の不調や筋肉の緊張は、首の痛みや肩こりの原因となることがあります。顎関節と首の筋肉は密接につながっており、顎関節症が進行すると、首の可動域が制限されたり、筋肉の緊張が生じることがあります。その結果、首の痛みや肩こりが生じることがあります。

 

③眼の症状:

顎関節症は、眼の症状を引き起こすこともあります。顎関節の炎症や神経の過敏性が眼の周囲の筋肉に影響を及ぼし、眼の痛みや充血、視力の変化などの症状が現れることがあります。また、顎関節症による筋肉の緊張や不快感が、眼の周りの筋肉にも広がることがあります。

 

④睡眠障害:

顎関節症は、睡眠障害を引き起こすこともあります。顎関節症による痛みや不快感が睡眠の質を低下させることがあり、不眠症や睡眠時無呼吸症候群のリスクを高めることがあります。また、顎関節症による筋肉の緊張が噛み合わせに影響を与え、歯ぎしりや食いしばりを引き起こすこともあります。

 

⑤心理的影響:

顎関節症の症状や疼痛は、患者さんの心理的な健康にも影響を及ぼすことがあります。慢性的な痛みや制限された口の開閉は、ストレスや不安を引き起こし、うつ病や不眠症のリスクを増加させることがあります。また、口の機能の制約により、食事や社交活動に制約が生じ、生活の質が低下することもあります。

 

□顎関節症の治療方法について

下記の通り、顎関節症に対してアプローチを行っていくことが一般的とされています。当院では行っていない内容もございますので、あくまでも参考程度にご覧ください。

 

  • 症状の評価と診断

顎関節症の治療は、まず症状の評価と正確な診断から始まります。患者さんの症状や口腔内の状態を詳しく調査し、顎関節の動きや咬合の問題などを評価します。また、必要に応じてレントゲンやCTなどの検査を行い、顎関節症の原因や進行度を把握します。

 

  • 保護的なケアと自己管理

顎関節症の初期段階では、保護的なケアと自己管理が行われることがあります。患者さんに対して咬合調整や噛む力の制御、適切な食事摂取の指導などを行い、顎関節への負荷を軽減します。また、温湿布や筋肉のストレッチ、リラクゼーション法の実施など、患者さん自身が症状を軽減するための方法の提案を行います。

 

③物理療法とリハビリテーション

顎関節症の症状の軽減や機能の改善を目指して、物理療法やリハビリテーションが行われることがあります。物理療法には、冷熱療法、超音波療法、電気刺激療法などがあり、関節の炎症や筋肉の緊張を和らげる効果があります。また、顎関節の可動域を向上させるためのストレッチやエクササイズも行われます。

 

④咬合調整と審美的な修復

咬合の不均衡が顎関節症の原因となっている場合、咬合調整が行われることがあります。噛み合わせの調整や歯の修正を通じて、顎関節にかかる負荷を均等に分散させ、顎関節症の症状の改善を図ります。また、歯の欠損や異常な咬合による顎関節症に対しては、審美的な修復や矯正治療が行われることもあります。

 

⑤外科的な処置

重度の顎関節症や他の治療方法が効果的でない場合には、外科的な処置が検討されることがあります。外科手術は、顎関節の再建や異常な組織の摘出などを行うことがあります。患者さんの症状や状態に基づいて最適な外科的な治療オプションを提案し、手術のリスクなどを説明します。

 

□まとめ

歯科と顎関節症は密接な関係があり、お互いに影響を及ぼすことがわかりました。歯科の問題が顎関節症を引き起こす可能性がある一方で、顎関節症は口の健康に悪影響を及ぼすこともあります。そのため、口の健康を維持するためには、歯科医院での定期的なメインテナンスや適切な治療が重要です。お口のことでお困りのことがあれば、箕面市にある平野歯科クリニックまでご相談ください。

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