箕面市の歯医者 平野歯科クリニック
院長 平野 琢起
皆さんこんにちは!
医療法人平野歯科クリニック院長の平野です。
皆さんは普段リラックスしているとき、舌の位置を意識していますでしょうか?
舌の先端や側面はどこにありますか?
実は普段の舌の位置が正しくないと、お口に悪影響を及ぼすことがあるんです!
下のイラストを参考に一度、ご自身の舌の位置を確認してみましょう!
確認できましたでしょうか?
正しい位置はAの『舌が上あごにべったりとついている』となります。
BとCの例は、舌が正しい位置よりも下にあり、これを低舌位と呼びます。
舌が常に低舌位にあると、舌の筋肉が衰えていることを示唆しています。
低舌位の状態が続くと、
上顎が狭くなるため歯並びが悪くなる
サ行タ行などの発音がしにくい
舌の筋力が下がる
顎の位置が変わる
気道を狭くして口呼吸になる
睡眠時無呼吸症候群になる場合もある
といった悪影響を及ぼします。その結果、より口がポカンと開いてしまうのです。
スポットを意識して舌を正しい位置に!
適切な舌の位置とは舌の先端が、前歯の裏の小さな隆起であるスポットに触れ、先端以外の部分は上顎に密着している状態です。しかしながら、多くの方はこの位置を保てず、舌の先端が下向きになっており、舌の側面などが上顎に触れていないことがあります。
舌が正しい位置にあり、さらに口を閉じて鼻で呼吸することが、正しい鼻呼吸です。加えて、この際上下の歯は接触していないことも重要です。
特にお子様にとって、舌を正しい位置に保ちながら鼻呼吸を続けることが、上顎の骨の正常な成長を促し、よい歯並びを形成する基盤となります。
低舌位改善のためのトレーニング
スポットを意識して舌を正しい位置に置くことも重要ですが、意識し続けることは中々ハードルが高いかと思われます。また、舌の筋力が低下している状態だと、どんどん舌が垂れ下がってしまうこともあります。
低舌位の改善、予防のために、以下のようなトレーニングで舌の筋肉を鍛えましょう。
①舌回し方法
まずは唇を閉じ、唇の内側を大きくなぞるように1周させて下さい。
その時のスピードは、1 周5〜6 秒かけて行ってみてください。
この動作を朝昼晩に右回り、左回りでそれぞれ20 回1 セットとして、
3 セットほど行ってみてください。
②ポッピング
舌全体を上のあごに吸い付け、3 秒ほどキープする。
この時、舌先だけ吸い付けずに、舌全体を吸い付けるようにして下さい。
そして3 秒キープした後に、舌を下に下ろしポンッと鳴らします。
特に無意識にお口がポカンと空いてしまうお子様には、上記のトレーニングとスポットを意識させることで、改善を促すことができます。
健全な顎の育成のためにも、
舌を正しい位置(スポット)に置き、
歯と歯は接触させず、
クチビルは軽く閉じる
これらを意識して行うようにしましょう!
箕面市の歯医者 平野歯科クリニック
院長 平野 琢起