
「大学卒業までに、歯並びを整えたい」
そんな思いから矯正治療を検討された大学生の女性の症例です。
本症例では、歯並びのでこぼこ(叢生)と上顎前突(上の前歯が前方に出ている状態)が認められました。診断の結果、上顎左右の第4小臼歯を抜歯し、得られたスペースを活用して歯列のでこぼこや前歯の位置を調整する治療計画を立案しました。下顎は歯を抜かずに治療を行っています。
一般的に、抜歯を伴う矯正治療ではワイヤー矯正が選択されるケースも多くありますが、本症例では最終的な歯の移動量や噛み合わせの目標を慎重に検討したうえで、マウスピース矯正(インビザライン)による治療を選択しました。装置が目立ちにくく、大学生活への影響を抑えやすい点も考慮しています。
「社会人になる前に、歯並びを整えておきたい」
そう考え始めたことが、矯正治療を検討する最初のきっかけでした。
目次
患者様は大学生活を送る中で、以前から歯並びのでこぼこが気になっていたものの、「学生のうちは忙しく、矯正は大変そう」という思いから、治療を具体的に検討するまでには至っていませんでした。
しかし、就職活動や卒業後の生活を意識するようになり、「社会人になる前に歯並びを整えておきたい」と考えるようになったことが、来院のきっかけとなりました。
初診時の口腔内を確認したところ、上顎前歯が前方に突出している上顎前突と、歯が重なり合って並ぶ叢生(歯並びのでこぼこ)が認められました。見た目の問題だけでなく、前歯の位置関係や上下の噛み合わせにも配慮が必要な状態でした。
矯正相談では、歯並びを整えることによる見た目の変化だけでなく、噛み合わせのバランスや将来的な歯の健康についても説明を行いました。そのうえで、治療期間の目安や大学生活との両立、装置の見えにくさなど、患者様が不安に感じていた点について一つひとつ確認しながら、治療方法を検討していきました。
歯並びや噛み合わせの状態だけでなく、大学生活との両立も考慮しながら、治療方法を選択していきました。
初診時の歯並びや噛み合わせの状態を踏まえ、本症例では上顎前突と歯並びのでこぼこを改善し、上下の噛み合わせの調和を図ることを治療目標としました。そのため、上顎左右の第4小臼歯を抜歯し、得られたスペースを用いて前歯を後方へ移動させる治療計画を立案しています。下顎は歯列幅や歯の位置を考慮し、抜歯を行わずに治療を進める方針としました。
治療方法の選択にあたっては、最終的に必要となる歯の移動量や歯の傾き、噛み合わせの仕上がりを総合的に検討しました。一般的に、抜歯を伴う矯正治療ではワイヤー矯正が選択されることも多いですが、歯の移動量や治療目標、患者様の生活背景などを総合的に検討した結果、マウスピース矯正による対応が可能と判断されるケースもあります。
当院では、目立ちにくい装置を用いた矯正治療を専門としており、ワイヤー矯正を選択した場合でも、マウスピース矯正を選択した場合でも、装置の見た目への配慮が可能です。そのうえで本症例では、患者様ご本人がマウスピース矯正を希望されていたこと、ならびに治療目標に対してマウスピース矯正による対応が可能であると判断できたことから、マウスピース矯正(インビザライン)を選択しました。
マウスピース矯正は、段階的に作製された装置を装着することで歯を少しずつ移動させていく治療法です。一方で、1日あたりの装着時間や装置の交換時期など、患者様ご自身による管理が治療の進行に影響する治療であるため、治療開始前にその点について十分な説明を行いました。大学生活の中で無理なく装着を継続できるか、日常生活への影響も含めて確認したうえで、治療方法を決定しています。
これらの説明を踏まえ、患者様にも治療内容や注意点をご理解いただいたうえで、マウスピース矯正による治療を開始することとしました。
治療開始後は、マウスピース矯正(インビザライン)による段階的な歯の移動を行いました。あらかじめシミュレーションされた治療計画に基づき、一定期間ごとに新しいマウスピースへ交換しながら、少しずつ歯列を整えていきました。
上顎では、左右第4小臼歯の抜歯によって得られたスペースを利用し、歯並びのでこぼこの改善とあわせて、上顎前歯の遠心移動(奥歯側へ移動)を進めました。下顎は非抜歯とし、歯列の配列を整えながら、上下の噛み合わせのバランスを確認しつつ治療を進めています。
治療期間中は、歯の動きやマウスピースの適合状態、噛み合わせの変化を定期的に確認し、必要に応じて治療計画の微調整を行いました。マウスピース矯正は装着時間の管理が重要となる治療方法ですが、本症例では装着指示を概ね守っていただき、計画に沿った歯の移動が確認されました。
大学生活と並行しながらの治療でしたが、装置の見た目や日常生活への影響を最小限に抑えつつ、治療を継続することができました。こうした経過を経て、当初設定した治療目標に向けて、歯並びと噛み合わせの改善を進めていきました。
治療前は、歯並びのでこぼこに加え、上顎前歯が前方に位置しており、口元のバランスや前歯の見え方が気になる状態でした。また、歯が重なっている部分では清掃がしにくく、将来的な口腔内環境への影響も考慮が必要な状況でした。
マウスピース矯正による治療を進める中で、上顎の抜歯スペースを適切にコントロールしながら歯列を整え、前歯の位置関係も計画的に調整しました。その結果、歯並びのでこぼこが改善され、歯列全体のバランスが整っています。
治療後は、上下の歯並びが整い、噛み合わせのバランスも安定しました。前歯の位置が適切に調整されたことで、口元の印象にも変化がみられ、自然な歯列となっています。
※歯の動きや治療結果には個人差があります。

治療終了後は、歯並びのでこぼこが改善され、上下の噛み合わせも安定した状態となりました。前歯の位置が整ったことで、口元の印象が自然になり、笑ったときの見え方にも変化がみられています。
患者様からは、「歯並びを気にせず笑えるようになった」「写真を撮るときの気持ちが以前と違う」といった声が聞かれました。また、大学卒業までに矯正治療を終えることができたことで、就職活動やその後の社会人生活を前向きな気持ちで迎えられたと感じていただいています。
治療を始める前は、学業やアルバイトなど大学生活と両立できるか不安もあったとのことですが、装置の見た目や日常生活への影響を抑えながら治療を継続できた点について、安心感につながった様子でした。
※患者様の感想は個人の主観によるものであり、治療の感じ方や得られる変化には個人差があります。
当院では、矯正治療を専門的に行う歯科医師が、初診時の診断から治療計画の立案、治療完了まで一貫して担当しています。見た目の改善だけでなく、噛み合わせや将来的な歯の健康も考慮した治療を行っています。
2013年から2024年までの11年間で、2,000症例以上の矯正治療に携わってきました。これまでの経験をもとに、歯並びや噛み合わせの状態、年齢、ライフスタイルに応じた治療方法を検討しています。
舌側矯正(裏側矯正)やマウスピース矯正(インビザライン)を中心に、目立ちにくい装置を用いた矯正治療に対応しています。症例ごとに、どの装置が適しているかを判断し、選択肢を提示しています。
当院は一般歯科から矯正歯科まで対応しており、矯正治療中の虫歯や歯周病の管理を含めた総合的な口腔内管理が可能です。治療期間を通じて口腔内の変化を継続的に確認しています。
無料矯正相談を行い、治療内容や治療期間、費用の目安について事前に丁寧に説明しています。トータルフィー制(定額制)を採用し、治療開始前に全体像を把握していただけるよう配慮しています。
執筆・監修者

院長:平野 琢起
まずはしっかりとお話を聴き、治療は相談してから
来院されてすぐに治療を始めるのではなく、まずは不具合の出ているところの症状などをしっかりとお伺いする時間を設けております。
治療にはどのような選択肢があり、どのようなリスクやメリットがあるのか。
それぞれの治療のリスクやメリットについてご説明させていただき、どのような治療を行うかを患者さんと相談したうえで決めていきます。
国内・国外で研鑽を積んだドクターが対応
当院は国内・国外で最新の治療を学び、地元箕面にてその技術を提供しています。
当院では、経験豊富な専門ドクターが一人ひとりに合わせた丁寧なカウンセリングを行い、最新の技術で最善の治療を提供いたします。
