平野歯科コラム

妊婦のオーラルケア

2020.07.07

こんにちは。歯科衛生士の原です。
今回は妊婦さんの口腔ケアについてお話しさせて頂きます。

「妊娠すると虫歯になりやすい」とか「赤ちゃんがお母さんのカルシウムをうばう」とよく言われます。
カルシウムがたくさん必要なのは本当ですが、赤ちゃんのせいで虫歯になるということについては、今のところ医学的に証明されていません。
しかし妊娠中は、つわりがあったり、食事の回数・量が増えたり、体温が上がることで、妊婦さんの口の中は、普段よりも虫歯や歯周病になりやすい状態が起こります。

 

 

 

 

 

 

 

・・・妊娠中に起きやすい症状・・・
妊娠性歯肉炎
妊娠性歯肉炎は妊娠中のホルモンバランスの変化により、歯ぐきからの出血や腫れが生じる症状です。
歯周病によって作られるプロスタグランジンという物質によって、子宮の収縮が促進されます。
そのため妊娠性歯肉炎には、早産や低体重児出産のリスクがあるのです。
妊娠性エプーリス
歯ぐきがコブのように大きく膨らんでしまう症状でホルモンが増加することで起こります。良性で自然になくなることがほとんどですが、気になる方はご相談ください。
虫歯や歯周病
妊娠中は辛いつわりで歯磨きがしっかり出来なかったり、嘔吐によって、胃酸が歯の表面を弱くするため、通常より虫歯や歯周病のリスクが高くなります。

・・・妊婦さんの口腔ケア・・・
  〜こまめなケアでお口のトラブルを予防〜
妊娠中でも虫歯や歯周病の発生メカニズムは同じなので、基本的な予防方法は変わりませんが、ホルモンバランスの変化により歯肉炎が起こりやすくなっています。またつわりなどで歯磨きすることが困難になり、それが続くと、お口の中が不潔になり、歯肉炎の症状が悪化し、歯ぐきの痛みによって歯磨きが困難になることもあります。

 

 

 

 

こんな場合には、
・ 小さめの歯ブラシを使う
・ 柔らかめの歯ブラシを使う
・ 前かがみ気味で磨く
・ においの強い歯磨剤を避ける
・ 歯磨きができない時は間食を控える
しかし、つわりが辛くて歯磨きが困難な場合は、無理をせずこまめにうがいをして、お口の中の汚れを洗い流しましょう。
フッ素入りの洗口剤の使用がより効果的です。つわりが安定したら、いつも通りの歯磨きを行いましょう。

・ ・・妊娠したかな?と思ったら歯の検診を・・・
妊娠することによる体の負担だけでなく、お母さんの体には妊娠中も他の問題が起こることがあります。
妊娠してから歯医者さんにかかるときは妊娠中だということをお知らせください。
できればレントゲンや麻酔は、妊娠中はあまり使いたくないですから、ひどくならないうちに治療したいものです。
妊娠前の普段から、歯の検診とクリーニングでお口の悩みをなくしていきましょう。

イラスト引用先:http://www.shika-sozai.com(歯科素材屋さん様)

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