こんにちは歯科衛生士の延原です。
このような症状はありませんか??
・口の中が渇く
・水をよく飲む
・食べ物が飲み込みにくい
・喉の渇きで夜中目が覚める
・口の中がネバネバする
・味覚がおかしい
・食事がおいしくない
・口の中や舌が痛い、ヒリヒリする
・むし歯や歯周病にかかりやすい
・入れ歯が装着しにくい
・入れ歯で歯茎を傷つける
・口臭がする
・会話がしにくい
・乾いた食べ物が噛みにくい
・唇が乾燥し切れる
上記のような症状が複数ある方は口腔乾燥症(ドライマウス)かもしれません。
では口腔乾燥症とは一体何なのか、今回お話させて頂きます。
口腔乾燥症とは何らかの原因により唾液の分泌量が減少し、口の中が乾燥した状態になることです。
特に高齢の方にとって口腔乾燥症は食べることが困難になるだけではなく、免疫力の低下や様々な疾患、全身状態の悪化を引き起こすため注意が必要です。
☆どんなことが原因で口腔乾燥症になるの?☆
〇薬の副作用によるもの
抗うつ剤や降圧剤、抗ヒスタミン剤、鎮痛剤など多くの薬が副作用として
口腔乾燥症を引き起こすことがあります。
〇全身疾患によるもの(糖尿病、シェーグレン症候群など)
糖尿病は血糖値が高くなると細胞が脱水状態となり、多くの水分を必要とするため喉が渇きやすくなります。
シェーグレン症候群(自己免疫疾患)は唾液腺機能低下に伴う口腔乾燥症の代表的なものの一つです。
この疾患は唾液腺や涙腺を攻撃し唾液や涙の分泌を低下させます。
〇ストレスによるもの
唾液の分泌は自律神経(交感神経と副交感神経)によって調節されています。
不規則な生活習慣やストレスにより自律神経のバランスが乱れることで唾液の分泌が大きく変化します。
緊張すると交感神経が活発になりネバネバした唾液が分泌されます。
逆にリラックスした状態の時はサラサラした唾液を分泌し口の中を潤します。
その他には年齢的なものや頭頚部放射線治療などがあります。
また、口腔乾燥症は唾液の量が減少するだけでなく、口呼吸や口腔機能(食べる・話す)の低下などからも起こります。
☆口腔乾燥症が引き起こすお口の中のトラブル☆
〇むし歯、歯周病になりやすい
唾液の量が減少すると食べかすや歯垢を洗い流してくれる唾液の働きが低下し
むし歯や歯周病になりやすくなります。
〇入れ歯への影響
唾液の量が減少すると粘膜を守ってくれる唾液の働きが低下し
入れ歯があわない、装着しにくい、入れ歯で歯茎を傷つけるなど起こります。
その他には唾液の量が減少することでカンジダ症(真菌感染症)や口臭など引き起こします。
☆唾液の量を増やすためにはどうする?☆
唾液腺があるところをマッサージしたり、食事の際はよく噛んで唾液の分泌を促しましょう。キシリトール入りのガムの使用も効果的です。
また、保湿剤を使用すると保湿時間の確保ができお口の中の乾燥や痛みを和らげることができます。
その他には、水分補給をこまめに行う、ストレスをためない、リラックスを心掛ける。
口呼吸の人は鼻呼吸を意識して行いましょう。
気になる症状がございましたらお気軽にご相談くださいね。
イラスト引用元:歯科素材屋さん様
SUNSTAR様