こんにちは。
箕面市の歯医者、平野歯科クリニック歯科助手の細井です。
暖かな日が続き過ごしやすい季節になってきましたね(^^♪
今回は、歯を悪くしてしまう原因の一つとされている「ストレス」についてお話しします。
適度なストレスであればそれほど心配はいらないのですが、過度なストレスが長期間続いている場合は、歯や身体に悪影響をもたらすことがあります。
では、どんな症状が出てくるのでしょうか?
歯ぎしりや食いしばり
ストレスがかかったり、身体に力が入ったりしている時、寝ている間無意識のうちに、歯ぎしりや食いしばっていることがあります。
この時、歯や顎にかかる力は体重の約2倍ともいわれています。
体重の2倍ということは、60㎏人だと120㎏の力がかかっていることになります。
これが続くと・・・?
歯のすり減り(咬耗)
歯の根元が削れて知覚過敏を起こす
歯や被せ物が割れる、詰め物が取れやすい
歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けて、歯周病になりやすくなる
神経を取った歯の根の先が炎症を起こす(歯根膜炎)
顎関節症
肩こり・頭痛など
様々な不調につながります。
起きている間は、自分が歯を食いしばっていないか意識して、もし力が入っているようなら、顎の力を抜いて、首や肩のストレッチをするなどしましょう。
寝ている間は、対処療法としてマウスピースをすすめられることが多いです。
唾液分泌量の低下
唾液は耳の下にある耳下腺、舌の根元にある舌下腺、顎にある顎下腺の3か所から分泌されています。
唾液には口の中を潤すだけでなく、口の中や身体の健康を保つために重要な働きがいくつもあります。
歯周病菌や虫歯菌を殺菌して、歯周病、虫歯、口臭の発生を防ぐ
食後に酸性になった口の中を中和して虫歯を防ぐ
食べ物を食べやすく、飲み込みやすくする
歯の表面の再石灰化を促す
口を動かしやすくする
食べ物の味を感じやすくする
IgAという強力な殺菌作用が細菌の増殖を防ぐ
などがあり、「歯を守る万能薬」といえます。
唾液の平均的な分泌量は一日に1~1.5Lほどですが、強い緊張やストレスによって自律神経のバランスが崩れ、分泌量が低下することがあります。
分泌量が低下すると・・・?
虫歯が増える
歯周病が進行しやすくなる
口臭が強くなる
口内炎ができやすくなる
ストレスが溜まった状態だと、身体が常に緊張状態になってしまうため、日常生活に支障が出る恐れがあります。
身体を動かす、好きな本を読む、半身浴をするなど自分なりのストレス解消法を見つけておきましょう。
また、自分でできる対策も限界があるため、「歯が痛い」「歯茎が腫れている」「顎が痛い」「口の中が乾く」「口内炎が治らない」「口の中がネバネバする」など、症状が変わらず心配な時は早めにご相談下さい。
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