治療前

上の前歯の被せ物が欠けて来院されました。上の前歯の被せが壊れた原因が、左上と右上の臼歯部の欠損によって左右の奥歯でしっかり噛むことができず、前歯の負担が大きいことにありました。
まずは歯周病の治療を行って、歯茎の状態を整えた後、左上と右下の臼歯部の欠損部に対して、入れ歯を作製しました。見た目が気になっていた上の前歯部の被せ物は仮歯を作製しております。
左上の臼歯部にはインプラント埋入するための骨の厚みが全くありませんでした。そこで、サイナスリフトという骨を増やすインプラント処置を行い、増やした骨が安定するのを待ってから3本のインプラント埋入を行いました。
右上臼歯部と右下臼歯部にもインプラント処置を行いました。左上と同様に、右上臼歯部も骨の厚みが無かったため、骨を増やす手術を行っております。
左下臼歯部には歯周病でグラグラの歯があったため、骨を再生させる手術を行っております。手術の結果、グラグラだった歯が安定し、嚙めるようになりました。
こちらの患者様の前歯が欠けた理由は、元々奥歯の嚙み合わせが無いことが原因でした。奥歯に長期に安定した嚙み合わせを作るため、インプラント治療は有効です。しかし、こちらの患者様には上顎の左右の奥歯にインプラント治療を行う骨の厚みがありませんでした。そこで、上顎洞底挙上術という手術によって骨幅を増やし、インプラント処置を可能にしました。インプラントによって、奥歯でしっかり嚙めるようになった後、古い被せ物を全てセラミックスに置き換えて、見た目も綺麗で、長持ちする嚙み合わせを作りました。患者様にも大変ご満足頂いております。