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舌側矯正症例 その2

舌側矯正症例 その2

舌側矯正症例 その2

舌側矯正&ダイレクトブリッジ

症例2

治療前

治療後

年齢・性別
23歳・女性
治療期間
2年3ヶ月
治療費用
矯正精密検査:30,000円
舌側矯正:800,000円
ダイレクトボンディング:30,000円/本
ダイレクトブリッジ:120,000円/本

治療前の状況

下顎前歯の隙間が気になるとのことで、矯正相談で来院されました。隙間があるのは先天性欠損が原因でしたが、患者様は歯科受診が初めてで、ご存知でなかったようです。上顎右側2の頬側転移も気になるとのことで矯正検査をおこないました。

セファロ分析

SN-MP(“あごの形””顔の長さ”)が37.8であることからアベレージアングルと診断できます。また、ANB(上下顎の前後的位置関係)が2.7であることからSkeletal Ⅰ級と診断でき、骨格的には問題はみられません。
これらから、審美的に良好な顔貌、側貌であるため、前歯の前後的位置は変えない方が良いと判断しました。

治療計画

Steinerの分析とSETUP模型分析により、最終的な歯列のゴールの設定を行いました。上下顎前歯の位置は維持します。上顎右側臼歯は遠心に2mm移動させ、上顎左側臼歯は移動せず維持します。下顎右側臼歯は遠心へ1.5mmアップライト(歯を起こす)させ、下顎左側臼歯は近心に1mm移動させます。先天性欠損がある下顎右側1は歯列矯正後欠損補綴予定であるため、下顎右側前歯に5.5mmのスペースを開けるように設定しています。
最終的な上下顎前歯関係として、オーバージェット(上下顎前歯の前後的位置関係)2.5mm、オーバーバイト(上下顎前歯の垂直的位置関係)2.5mmに設定しました。

治療経過①

治療経過②

【先天性欠損の前歯部の治療】
先天性欠損の前歯への対応としては、インプラント治療が第一選択肢となる場合が多いです。しかしCT撮影により歯槽骨の著しい吸収が確認されました。したがって、前歯部インプラント治療には大規模な骨造成が必要となります。そこで、その他の選択肢として「ダイレクトブリッジ」を患者様に説明しました。ダイレクトブリッジとは、コンポジットレジン直接修復による前歯部欠損歯列回復です。高い接着力により、歯を削ることなく行うことができる治療となります。究極の健全歯温存が可能な治療オプションとなります。

Before/After

本症例では、欠損歯と癒合歯があったため、上下のバランスを整えることに配慮して矯正を行う必要がありました。矯正治療後の、欠損補綴を想定し、歯列配列を考え矯正治療計画を立案しました。
欠損部修復は、コンポジットレジン直接修復によるダイレクトブリッジ、ダイレクトボンディングを選択することで、歯を全く削らずに最適な噛み合わせを構築することができました。
今後は矯正治療後の後戻りに注意していく必要があります。また、ダイレクトブリッジによる直接修復の長期予後に期待して経過観察、メインテナンスを継続していきます。

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